末梢血(読み)マッショウケツ

デジタル大辞泉 「末梢血」の意味・読み・例文・類語

まっしょう‐けつ〔マツセウ‐〕【末梢血】

血管の中を流れている普通の血液
[補説]骨髄などの造血臓器にある血液や、臍帯血さいたいけつリンパ液組織液などの体液と区別するために用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の末梢血の言及

【血液】より


[血球haemocyte(blood corpuscle)]
 血漿の中に浮遊している血液固有の細胞を血球といい,赤血球白血球血小板の3種類に大別される。耳たぶや皮下の静脈などの末梢血管から採った血液(これを末梢血という)について数の割合を調べてみると,白血球1に対して,血小板25,赤血球500である。血球は,骨髄で産生され,一定期間血管内を循環したのち死滅していく。…

【血球】より

…【田中 康一】
【ヒトの血球】
 ヒトの血球は,赤血球,白血球,血小板の3種類に大別され,それぞれ独立した機能を営み,生命の維持に重要な役割を分担している。
[血球の種類と形態]
 皮下の小静脈から採血した血液(これを末梢血液という)を細いガラス管に吸引し,高速で遠心分離すると血液は比重のちがいにより三つの層に分かれる。比重の重い赤血球は下層に集まり暗赤色の層をつくり,血液全体の容積の約45%を占める。…

※「末梢血」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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