造血器官(読み)ゾウケツキカン

百科事典マイペディアの解説

造血器官【ぞうけつきかん】

血球を作る器官。動物によって異なり,鱗翅(りんし)目昆虫の幼虫では前胸部に,魚類および有尾両生類では脾臓が成体の造血器官である。その他の脊椎動物では基本的にヒトと同じである。ヒトの造血器官は,胎児のときは卵黄嚢壁の血島(けっとう),肝臓,脾臓,骨髄など数多いが,成人では骨髄のうちの赤色骨髄だけ。しかし大出血のあとなどでは黄色骨髄も一時的に赤色骨髄に変化して造血器官となる。
→関連項目血液赤血球

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世界大百科事典 第2版の解説

ぞうけつきかん【造血器官 hematopoietic organ】

血球を産生する器官。ただし,造血器官として単一の器官が存在するわけではなく,造血組織を含む器官を造血器官とよんでいる。造血組織はさまざまの器官中に見いだされる。ヒトをはじめ哺乳類では,発生初期には胚の卵黄囊壁に間充織(間葉)由来の細胞が血島blood islandを形成し,ここから赤血球が生ずる。卵黄囊でのこのような造血はヒトでは胎生10日ごろより始まる。発生の進行とともに卵黄囊が退化すると,肝臓,脾臓,骨髄がこれに代わり,さらに成体ではもっぱら骨髄が造血器官となる。

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大辞林 第三版の解説

ぞうけつきかん【造血器官】

血球をつくる器官。ヒトでは胎児期の肝臓・脾臓・骨髄、成人の骨髄など。

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