札物(読み)フダモノ

デジタル大辞泉 「札物」の意味・読み・例文・類語

ふだ‐もの【札物】

大小の刀で、保証の札のついたもの。
入札によってさばいた諸藩産物
カルタ賭博とばく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「札物」の意味・読み・例文・類語

ふだ‐もの【札物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大小刀の価格の金一枚から三枚(すなわち三〇両以下)であるもの。⇔折紙物
    1. [初出の実例]「札折紙の事 凡札といふは金一枚より三枚五両までの極めあるを札物といふ」(出典:新刃銘尽(1721)一)
  3. 諸藩の産物で、入札によってさばいた物の称。〔稲の穂(1842‐幕末頃)〕
  4. カルタ賭博(とばく)総称
    1. [初出の実例]「扨札物は手めが上手」(出典:浄瑠璃・歌枕棣棠花合戦(1746)二)

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