杉浦啓一(読み)すぎうら けいいち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「杉浦啓一」の解説

杉浦啓一 すぎうら-けいいち

1897-1942 大正-昭和時代前期の労働運動家。
明治30年10月22日生まれ。大正11年機械労働組合連合会の結成につくす。共産党入党。以後左派の指導者としてあゆみ日本労働組合評議会の創立参加。三・一五事件で検挙され,獄中転向。昭和17年3月18日死去。46歳。静岡県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の杉浦啓一の言及

【三・一五事件】より

… 検挙を逃れた市川正一らの幹部は,弾圧への抗議行動を訴えつつ党の再建をはかるとともに労農党などの再建につとめたが,コミンテルンの方針転換もあってその指導は混乱し,再建が軌道にのらないうちに翌29年4月の四・一六検挙で壊滅的打撃をうけた。三・一五事件の裁判は,四・一六事件の被告と統一して行われ(一部は分離公判),被告らは,裁判を共産党の宣伝扇動の場として利用する闘争を展開したが,32年10月の判決では,三・一五事件の被告徳田球一,志賀義雄,杉浦啓一,河田賢治らは,治安維持法改悪前の最高刑10年の懲役を科された。【岡本 宏】。…

※「杉浦啓一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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