杉浦啓一(読み)スギウラ ケイイチ

20世紀日本人名事典 「杉浦啓一」の解説

杉浦 啓一
スギウラ ケイイチ

大正・昭和期の労働運動家



生年
明治30(1897)年10月22日

没年
昭和17(1942)年3月18日

出生地
静岡県榛原郡金谷町

経歴
明治45年上京し、鉄工所で働き、社会運動関心を抱く。大正10年赤労会を作り、11年共産党入党するが、12年検挙され禁錮10カ月に処せられる。出獄後も共産党運動を続け、昭和3年の3.15事件で検挙され懲役8年に処せられたが、獄中転向で13年仮出獄した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「杉浦啓一」の解説

杉浦啓一 すぎうら-けいいち

1897-1942 大正-昭和時代前期の労働運動家。
明治30年10月22日生まれ。大正11年機械労働組合連合会の結成につくす。共産党に入党。以後左派の指導者としてあゆみ日本労働組合評議会の創立参加。三・一五事件で検挙され,獄中で転向。昭和17年3月18日死去。46歳。静岡県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「杉浦啓一」の解説

杉浦 啓一 (すぎうら けいいち)

生年月日:1897年10月22日
大正時代;昭和時代の労働運動家
1942年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の杉浦啓一の言及

【三・一五事件】より

… 検挙を逃れた市川正一らの幹部は,弾圧への抗議行動を訴えつつ党の再建をはかるとともに労農党などの再建につとめたが,コミンテルンの方針転換もあってその指導は混乱し,再建が軌道にのらないうちに翌29年4月の四・一六検挙で壊滅的打撃をうけた。三・一五事件の裁判は,四・一六事件の被告と統一して行われ(一部は分離公判),被告らは,裁判を共産党の宣伝扇動の場として利用する闘争を展開したが,32年10月の判決では,三・一五事件の被告徳田球一,志賀義雄,杉浦啓一,河田賢治らは,治安維持法改悪前の最高刑10年の懲役を科された。【岡本 宏】。…

※「杉浦啓一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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