村良村(読み)むららむら

日本歴史地名大系 「村良村」の解説

村良村
むららむら

[現在地名]岡部町村良

子持坂こもちざか村の北に位置し、朝比奈あさひな川が村内を南流する。永禄八年(一五六五)五月二八日の今川氏真判物(常楽院文書)に村良とみえ、氏真は常楽院に村良三段などの寺領を安堵している。寛永一九年(一六四二)の田中領郷村高帳では高二七一石余。その後もしばらく田中藩領が続くが(寛文四年「西尾忠成領知目録」寛文朱印留、国立史料館本元禄郷帳、正徳二年土岐頼殷領知目録など)、享保一五年(一七三〇)幕府領(「寛政重修諸家譜」、元文五年「田中藩領分村別」志太郡誌など)、同二〇年美濃岩村藩領となり幕末に至る(天明八年松平乗保領知目録など)。旧高旧領取調帳では同藩領二八四石余、ほかに曹洞宗大仲だいちゆう寺除地八斗余・智光院(現廃寺)除地一石余がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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