来さ(読み)クサ

デジタル大辞泉 「来さ」の意味・読み・例文・類語

く‐さ【来さ】

《「さ」は時の意の接尾語。「行くさ来さ」の形で用いられる》こちらへ来る時。こちらへ帰る時。来るさ。
「青海原風波なびき行くさ―つつむことなく船は早けむ」〈・四五一四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「来さ」の意味・読み・例文・類語

く‐さ【来さ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さ」は接尾語 ) 来る時。
    1. [初出の実例]「白菅の真野の榛原(はりはら)(ゆ)くさ来左(くサ)君こそ見らめ真野榛原」(出典万葉集(8C後)三・二八一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android