旺文社世界史事典 三訂版 「東ティモール紛争」の解説
東ティモール紛争
ひがしティモールふんそう
ポルトガル領東ティモールは,インドネシア独立後も植民地支配が続いていたが,1974年4月,ポルトガルでの革新派軍事政権の成立によって海外領土の非植民地化政策が採用された。これにより1975年には即時独立派が勝利して「東ティモール人民民主共和国」独立を主張したが,インドネシアが軍事侵攻し,76年7月に併合を宣言。以後独立運動への弾圧が繰り返されたが,1998年5月,スハルト大統領の退陣により国連の援助の下で独立準備が進み,99年1月の閣議で東ティモールの独立が承認され,8月の住民投票により圧倒的多数で独立を選択した。
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