東末村(読み)ひがしすえむら

日本歴史地名大系 「東末村」の解説

東末村
ひがしすえむら

[現在地名]三田市末

西末村の東、青野あおの川左岸の丘陵地帯に立地。南端くろ川が西流する。灌漑用溜池が多い。慶長国絵図に東スヘ村とみえ、高二二一石余。正保郷帳では高四四八石。天保郷帳では高五〇一石余。慶応二年(一八六六)の宗旨改帳(坂本家文書)によれば家数三二・人数二七六。明治七年(一八七四)西末村と合併し末村となる。「摂津名所図会」に、村内に地を掘り石を畳んで塚穴とするもの三〇余ヵ所あると記す。北部の山裾は赤松林で松茸が採れる。宝暦一一年(一七六一)の庄屋坂本家に残る造物松茸日役帳によると、当地一帯の松茸は加茂かも村に集荷され、三田の市場に出荷された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android