東津野村(読み)ひがしつのむら

日本歴史地名大系 「東津野村」の解説

東津野村
ひがしつのむら

面積:一三一・七七平方キロ

四万十しまんと川上流に位置し、葉山はやま村の西にある。北部の愛媛県との境をなす標高一二〇〇―一四〇〇メートルの山地は、四国カルストとよばれる石灰岩質地帯で、村域の天狗てんぐ高原一帯が最も顕著な石灰岩露出地となっている。この分水山地の南に四万十川水系の浸食による深いV字谷が形成されている。北東部にある不入いらず(一三三六メートル)の南斜面はきわめて急傾斜で、仏像構造線が東西に走る。仏像構造線に沿って葉山村―東津野村―檮原ゆすはら町と続く地溝帯は、古くから須崎すさきと伊予宇和島うわじまを結ぶ交通路で、現在国道一九七号が通る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報