東福寺野台地(読み)とうふくじのだいち

日本歴史地名大系 「東福寺野台地」の解説

東福寺野台地
とうふくじのだいち

現滑川市の南東部に位置する。早月はやつき川によって形成された標高約二〇〇メートルから三〇〇メートルの洪積世の隆起扇状地。谷を挟んで西側に室山むろやま野とよばれる台地が連なっている。文化年間(一八〇四―一八)の新川郡巨細絵図(県立図書館蔵)には、安田やすだ村の南西部に細長く延びる未開地として描かれ、越中古図(越中史料)では「安田山野」と記される。この台地で最も早く開発されたのは文化一二年の新開請高五〇〇石の安田山やすだやま開で(「安田村領安田山新開承届状」下坂家文書)、弘化二年(一八四五)田林たばやし村として村立てされた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android