松庵村(読み)しようあんむら

日本歴史地名大系 「松庵村」の解説

松庵村
しようあんむら

[現在地名]杉並区松庵一―三丁目

久我山くがやま村の南に位置する。江戸時代初めまで千町せんちよう野と称される武蔵野原野であったが、万治年中(一六五八―六一)松庵という医師が新田を開発したという(風土記稿)元禄郷帳では松庵新田とみえ高八七石余。宝永二年(一七〇五)の年貢小物成勘定帳(井口家文書)によると高八七石余、本途永一三貫三八文・口永四〇七文余・高懸り永二一五文、これを荏八升余・大豆一斗四升余・もち米一斗余、ほかに永一三貫余(金納)を含め永一三貫六九七文余を納めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android