松淵郷(読み)まつふちごう

日本歴史地名大系 「松淵郷」の解説

松淵郷
まつふちごう

和名抄」諸本にみえる郷名。東急本に「万都布知」、高山寺本に「(末カ)豆不知」の訓がある。藤原宮跡出土木簡(「藤原宮木簡」―五九)に「紀甲郡松淵里才小列万呂」とみえ、郷名は大宝令制定直後までさかのぼる。「遠江国風土記伝」が西大淵にしおおぶち(現大須賀町西大渕)牛淵うしぶち(現菊川町牛渕)を候補地としてあげ、「掛川誌稿」は横須賀よこすかの大淵村(現大須賀町大渕・西大渕)付近とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android