日本歴史地名大系 「掛川誌稿」の解説 掛川誌稿かけがわしこう 一四巻写本 国立公文書館内閣文庫・静嘉堂文庫・東京大学史料編纂所ほか解説 国立国会図書館蔵徳造書院本は原本とみられる。掛川藩主太田資順が藩士斎田茂先と山本忠英に命じ編纂した地誌。同藩領内の遠江・駿河・伊豆の九郡二二〇村余を実地に踏査し、村単位に地理・歴史・人物・産業・名所・旧跡・生活・人情・経済などを詳述。茂先の没後忠英が補筆、天保年間まで校訂が続けられ、藩学教授松崎慊堂の晩年の日記に天保一〇年稿畢とある。活字本 巻一―一二までは東海文庫の一部として翻刻。巻一三・巻一四は「掛川誌稿伊豆国」として郷土新聞社から刊行。昭和四七年両者を底本として全巻復刻。その調査日記ともいうべき資料巡村記を併載。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報