松石村(読み)まついしむら

日本歴史地名大系 「松石村」の解説

松石村
まついしむら

[現在地名]幸手市松石

高須賀たかすか村の西、しま川右岸の沖積地に位置する。同川筋は文禄三年(一五九四)に行われたと伝える利根川改修の際、利根川の主流筋になった河道。葛飾郡幸手領に属した(風土記稿)。田園簿では田三〇石余・畑一五六石余、幕府領。元禄八年(一六九五)武蔵国幕府領総検地の一環として検地が行われた(「風土記稿」など)。同一〇年旗本大久保氏は葛飾郡などで一千二〇〇石を与えられており(寛政重修諸家譜)、そのなかに当村も含まれたと考えられる。国立史料館本元禄郷帳では幕府領と大久保領。「風土記稿」では旗本都筑二氏と大久保氏の相給。幕末の改革組合取調書では都筑領(一一〇石余)・大久保領(七二石余)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android