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土蔵(読み)どぞう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

土蔵
どぞう

室町時代の絵師。永享 12 (1440) 年室町幕府の命で,千手観音厨子絵の制作や相国寺山門の彩色にたずさわったのをはじめ,寛正4 (63) 年頃までの活躍が『蔭涼軒日録』より知られる。『古画備考』には「土蔵栄松七十四年筆」とあり,栄松という名がわかるが,一方「土蔵栄崇七十三筆」と読める款記をもつ『苦行釈迦図』も残っている。ほかに「土蔵」印のある遺品には『瀟湘八景図』『北野天神図』などがある。また江戸時代には西本願寺絵所として『本願寺通紀』に土蔵の名があげられている。

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百科事典マイペディアの解説

土蔵【どぞう】

外壁を大壁とし土や漆喰(しっくい)を厚く塗って耐火構造にした。屋根は瓦葺き(かわらぶき),窓には鉄格子,土扉等をつけ,出入口にも土扉をつける。町家では家財や商品を収納貯蔵,農家では穀物等を貯蔵した。
→関連項目土蔵造民家

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

土蔵 どくら

?-? 室町時代の画家。
「蔭涼軒日録」によれば,永享12年(1440)仏師弁法橋とともに千手観音厨子(ずし)をつくる。また同年京都相国(しょうこく)寺三門に彩色をしたという。

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大辞林 第三版の解説

どぞう【土蔵】

四面を土や漆喰しつくいなどで厚く塗り固めた倉庫。つちぐら。土倉。
土倉どそう」に同じ。 「京中の-共を打破て/太平記 12

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

土蔵
どぞう

木骨土壁の耐火建築構造で、物を格納する建物。通常は、柱を約1メートル間隔に立て、その外側に丸竹としゅろ縄で下地をつくり、壁土を何回も塗って20~30センチメートルの厚さとし、その上を漆喰(しっくい)などで仕上げる。壁土で覆われているのは外部のみで、内部は木部が露出している。壁の上部に鉢巻、下部に腰巻という突出部をつける。屋根は瓦(かわら)が多い。開口部は、観音(かんのん)扉、土塗りの引き戸、鉄扉などでふさがれる。火災のときは、扉を閉め、さらに、用心土とよばれる粘土で開口部のすきまを目塗りすることが、かつては行われた。
 すでに鎌倉時代初期にはこの建築構造がみられるが、現在みられる土蔵の様式は、江戸時代に完成した。元来は物を格納する蔵として使われたが、近世になると、店舗や座敷などとしても利用され、妻壁の目だつところに屋号や定紋を書き印(しる)し、宣伝に活用したりした。しかし、大正時代中期以降、土蔵の数は減少の一途をたどっている。[中村 仁]

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世界大百科事典内の土蔵の言及

【倉∥蔵】より

…〈庫〉とも書かれる。構造の違いから高倉,板倉,校倉(あぜくら),丸木倉,石倉,土蔵(どぞう),穴蔵などがあり,管理や用途によって正倉,勅封蔵,郷蔵,米蔵,酒蔵,木蔵など,さまざまな名称がある。16世紀後半以降,防火のため,外側を土で厚く塗り込める形式が多く用いられるようになった。…

※「土蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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