松野入村(読み)まつのいりむら

日本歴史地名大系 「松野入村」の解説

松野入村
まつのいりむら

[現在地名]浅川町松野入

阿武隈高地の西縁、中里なかざと村の東に位置し、村内を殿との川が北西流する。松之入などとも記す。永禄一〇年(一五六七)九月二日の蘆名盛氏証文(秋田藩家蔵蘆名文書)によると、「横みね・松のいり二ケ村」が上遠野藤兵衛に安堵されている。天正一八年(一五九〇)正月二一日の佐竹義宣証状(浅川史)には「松の入」とあり、当地は赤坂下総守の本領であった。なお、元亀二年(一五七一)と推定される五月二一日の上遠野藤兵衛尉宛の白川義親書状(奥州文書)に「横峯」とみえ、前記の「横みね」とともに字余郷根よごうね(「よごね」ともいう)に比定する説がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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