浅川町(読み)あさかわまち

日本歴史地名大系 「浅川町」の解説

浅川町
あさかわまち

面積:三七・四三平方キロ

石川郡の南端に位置し、町域東部は阿武隈高地西縁の丘陵地で、西部を蛇行しながら北流する阿武隈川支流のやしろ川流域に平坦地がみられる。北は石川町、東は同町と東白川郡鮫川さめがわ村、南は同郡棚倉たなぐら町、西は西白河郡ひがし村。町域中西部に形成された浅川市街を中心として、南北にJR水郡線が縦貫し、市街に磐城浅川駅、その北に里白石さとしらいし駅がある。また国道一一八号が水郡線と並行するように縦走し、そのほかに県道五本が縦横に通じ、交通の便に恵まれている。農商工を一体とした町づくりが行われ、企業の進出も多く町勢の振興がめざましい。

町域は古代には白河郡の所属とされ、中世にはほぼ石川庄の庄域に含まれていたとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浅川町」の意味・わかりやすい解説

浅川〔町〕
あさかわ

福島県南東部,白河市の東方にある町。 1935年町制。 51年山白石 (やましろいし) 村と合体近世の初めは浅川氏の城下町で,のち塙代官所の陣屋がおかれた。寛政9 (1797) 年の百姓一揆は浅川騒動として有名。町域の大部分阿武隈高地の丘陵地にある。農業兼業農家が多い。乳牛飼育も行われる。特産品にヒマワリ油,うどん,魔除花火がある。工業が盛んで,JR 磐城浅川駅付近には鉄道用信号機工場をはじめとする工場が集まっている。 JR水郡線,国道 118号線が通る。面積 37.43km2。人口 6036(2020)。

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