枕木保
まくらぎほ
現松江市と現八束郡美保関町との境に位置する枕木山の南麓、現枕木町地域にあったと推定される国衙領。文永八年(一二七一)一一月日の杵築大社三月会相撲舞頭役結番帳の一八番に「枕木保廿三丁七反同人」とみえる。同人とは長田東郷の地頭長田蔵人のことで、出雲国衙の在庁官人勝部氏の後裔長田氏が長田東郷・長田西郷と併せて枕木保を知行していた。長田東郷と境を接していたと推定される枕木保は、おそらく勝部氏が古代の手染郷(和名抄)の一部を開発するなどして成立し、知行してきたものであろう。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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