柴田実(読み)シバタ ミノル

20世紀日本人名事典 「柴田実」の解説

柴田 実
シバタ ミノル

昭和期の日本史学者 京都大学名誉教授



生年
明治39(1906)年1月11日

没年
平成9(1997)年3月16日

出生地
京都府京都市下京区

学歴〔年〕
京都帝国大学文学部史学科〔昭和5年〕卒

主な受賞名〔年〕
勲二等旭日重光章,兵庫県文化賞,大阪府社会教育功労賞〔昭和51年〕

経歴
京都帝大助手、講師、助教授を経て、昭和25年京都大学教授に就任。38年教養部長、44年退官、名誉教授。以後、関西大学教授、仏教大学教授を歴任。この間、心学黌舎明倫舎主、京都市史編纂委員、黒川古文化研究所理事、元興寺文化財研究所評議員などを務めた。著書に「梅岩とその門流」「中世庶民信仰の研究」、「石田梅岩全集」(上・下)「手島堵庵全集」(以上編著)、「柴田実著作集」(全3巻 法蔵館)など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の柴田実の言及

【紫香楽宮】より

…以上の雲井遺跡と紫香楽宮,甲賀寺,甲賀宮国分寺の関係について諸説がある。肥後和男は,遺跡は甲賀宮を近江国分寺とした寺跡で,甲賀寺は747年ころ廃され,その寺跡は丘陵の中にあるといい,柴田実は,遺跡は甲賀寺すなわち甲賀宮国分寺跡で,甲賀宮跡の発見の困難から推せば,もと宮寺一体であったかとする。ほかの見方も可能で,遺跡は朱雀門,朝堂,大安殿跡とみえないから,寺と宮は別で,宮跡は遺跡の近くのどこかにあり,遺跡は甲賀寺が国分寺とされた寺跡で,甲賀宮の近くに営まれたため甲賀宮国分寺とよばれたとも考えられる。…

※「柴田実」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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