査読制度(読み)さどくせいど(英語表記)referee system; peer review

図書館情報学用語辞典 第5版 「査読制度」の解説

査読制度

学術雑誌に投稿された論文の内容を査読者(referee)が審査し,当該雑誌に掲載するか否かを判定する制度.レフェリー制度,審査制ともいう.この制度によって,投稿論文と著者は専門的承認を受け,一方学術雑誌は質を維持することができる.査読は,雑誌の編集委員や投稿論文の内容に詳しい専門家に依頼する.審査を公正に行うために,論文の著者と査読者の両者互い氏名を知らせず,投稿論文を審査し,それに応じた書き直しを求める場合が多い.査読の結果却下される件数は,学問分野によって多少異なるが,図書を主要な発表手段としている人文科学においても,この却下率は高い.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android