柿ヶ野番所跡(読み)かきがのばんしよあと

日本歴史地名大系 「柿ヶ野番所跡」の解説

柿ヶ野番所跡
かきがのばんしよあと

[現在地名]七宗町上麻生 大柿

尾張藩抜荷改番所で、抜荷守が置かれ、役銀を取っていた。「濃州徇行記」には「七宗山御山守多々良十郎右衛門と云者住せり、番所ありて他領より出る荷物を改め役銀とる」とある。多々良氏は山守と番所役人を兼ねていた。柿ヶ野集落の西の入口に幅七、八メートル、長さ九〇メートルほどの番所屋敷跡がある。現在檜林になっているが、北の山側に石垣跡が残る。西の端には多々良家代々の墓があり、その真ん中に「無到元林居士者命日五月廿四日也。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android