根に帰る(読み)ねにかえる

精選版 日本国語大辞典 「根に帰る」の意味・読み・例文・類語

ね【根】 に 帰(かえ)

  1. 物事根元に帰る。落花が土に帰る、人が死んで土に帰ることなどをいう。
    1. [初出の実例]「花は根に帰らむことを悔ゆれども悔ゆるに益なし 鳥は谷に入らむことを期すれども定めて期を延ぶらむ〈清原滋藤〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
    2. 「町内の地主中に散りて根にかへりし者ありて、葬式は午后三時」(出典:当世商人気質(1886)〈饗庭篁村〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む