根質(読み)ねじち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「根質」の意味・わかりやすい解説

根質
ねじち

小売商問屋との間、あるいは企業銀行との間のように継続的に信用取引が頻繁に行われる場合に、借りる側が将来生ずるであろう不特定多数債権を担保するために、あらかじめ設定しておく質。

[高橋康之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の根質の言及

【根担保】より

…この意味でいわゆる付従性(〈担保物権〉の項参照)が支配している。これに対し,銀行とその取引先,卸商と小売商との間の継続的取引関係から発生する債権の担保のように,将来発生する可能性のある不特定多数の債権を担保するものを総称して根担保といい,実際には根保証,根抵当,根質,根譲渡担保等の形でその有効性が認められている。根担保においては一般に前記の付従性は大幅に緩和されており,被担保債権は担保権実行の際に特定されればよいと解されている。…

※「根質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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