根金際(読み)ネコンザイ

デジタル大辞泉 「根金際」の意味・読み・例文・類語

ね‐こんざい【根金際】

[副]《「根こそぎ」と「金輪際」が合わさってできた語》全部。すっかり。
元手の強い尊氏様も―ぶち負けて」〈浄・矢口渡

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精選版 日本国語大辞典 「根金際」の意味・読み・例文・類語

ね‐こんざい【根金際】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「こんざい」は「こんりんざい(金輪際)」の略。「根こそぎ」と「こんりんざい」が合わさってできた語 ) 底の底。多く、副詞的に用いる。底の底まで全部。まったく。とことんまで。すっかり。ねごんぞう。ねこんず。
    1. [初出の実例]「ねこんざい盗んだとって草の庵」(出典:雑俳・川柳評万句合‐宝暦一〇(1760)義二)
    2. 「根(ネ)こんざいぶち負て」(出典浄瑠璃神霊矢口渡(1770)四)

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