元手(読み)モトデ

デジタル大辞泉 「元手」の意味・読み・例文・類語

もと‐で【元手】

事業などを始めようとするときに必要な金銭資金。「わずかな元手商売を始める」「元手がかかる」
生活するためや利益を得るためのもとになるもの。資本。「からだが元手の商売」
[類語]資本資本金資金元金財源キャピタル基金ファンド

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精選版 日本国語大辞典 「元手」の意味・読み・例文・類語

もと‐で【元手】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 事業を始めようとする時、設備を整えたり、商品・資材を購入したりするのに必要な金銭。資本。
    1. [初出の実例]「もとで儲けたり」(出典:義経記(室町中か)二)
    2. 「商売のもとでをとらすべし」(出典:浮世草子・本朝桜陰比事(1689)五)
  3. 転じて、利益を得たり、生活の糧(かて)を得たりするための根源となるもの。資質才能、技術など。
    1. [初出の実例]「むすめにかかりてよきもとでをえて、たのしくなるもあれば」(出典:仮名草子・都風俗鑑(1681)二)
    2. 「扇一本本一冊、口が元手(モトデ)講釈師」(出典:歌舞伎・神有月色世話事(縁結び)(1862))
  4. 利息を得る目的で、他に貸したり、預けたりする金。元金。
    1. [初出の実例]「毎歳一百元の本銭(モトデ)にて二十一元の子銭(りそく)を収めて」(出典:明治月刊(1868)〈大阪府編〉三)

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