精選版 日本国語大辞典 「桁繰」の意味・読み・例文・類語
けた‐くり【桁繰】
- 〘 名詞 〙
- ① 算盤(そろばん)の桁を操作すること。転じて、巧みに桁を操作すること。また、そのようにして、帳尻を合わすように工夫すること。
- ② 当番人数の割振りを行なうこと。
- [初出の実例]「桁くり用人と云ふものありて、割出して御用を便ずる事也。此桁くりに工拙あり」(出典:青標紙(1840‐41)三(古事類苑・官位六九))
- ③ 「けたくりようにん(桁繰用人)」の略。
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...