桐山城跡
きりやまじようあと
[現在地名]岩美町浦富
浦富集落の南西にある桐山(二〇三メートル)に築かれた城。頂上付近に郭跡が残る。木山城・木井山ノ城とも称し、紀伊が山とも記した(因幡民談記・因幡志)。天正三年(一五七五)と推定される二月二四日の二通の垣屋豊続奉書(吉川家文書)には「喜為山」とある。天正元年尼子党が丹後国から海路巨濃郡岩本村(または大谷村日比屋)に上陸、当時廃城となっていた桐山城を修築して拠点としたという(「陰徳太平記」「因幡民談記」など)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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