桐火桶(読み)キリヒオケ

デジタル大辞泉 「桐火桶」の意味・読み・例文・類語

きり‐ひおけ〔‐ひをけ〕【×桐火×桶】

桐の木を輪切りにし、中をくりぬいて金属板を張った円い火鉢。 冬》

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精選版 日本国語大辞典 「桐火桶」の意味・読み・例文・類語

きり‐ひおけ‥ひをけ【桐火桶】

  1. 〘 名詞 〙 桐の幹を輪切りにし、中をくりぬいて作った円火鉢。桐火鉢。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「周防内侍絵書たる小火桶を差出とて かすみこめたるきり火桶哉」(出典:袋草紙(1157‐59頃)上)

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世界大百科事典(旧版)内の桐火桶の言及

【火鉢】より

…円形で下に小さな脚のついた瓦製のものもよく使われたが,小型品は手あぶりとも呼んだ。また桐火桶と呼ぶ透しをつけた桐箱の中に瓦製の火入れを入れる行火(あんか)もある。その他正倉院に白石火舎(はくせきかしや)(大理石製),金銅・白銅火舎とよばれる火鉢もある。…

※「桐火桶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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