…黒塗りの竹棒に針金をつけ,その先に動物の小道具をつけ,後見が操作する。 差出し(さしだし)照明具。電気のない時代,花道の俳優を照らすための照明用具。…
…劇場の見物席,両側の桟敷上方に役者の名前などを書いてつるす〈場吊り提灯〉などその慣習は今も劇場に伝わっているが,提灯の灯具の機能・特性からは,舞台全体に光を与える全体照明としての効果は少なかった。むしろ部分照明のための携行用の灯具として角形の燭台に長い柄をつけた〈面明(つらあかり)〉または〈差出し〉と呼ばれる灯火用具が舞台や花道の役者の表情を強調する手法として用いられた(具体的には2人の後見(こうけん)が前後から差し出して照らす)。舞台上での蠟燭,カンテラの使用は,しばしば劇場火災を引き起こしたので,法令では禁止されることが多かった。…
… 都のように当人どうしの対面が自由な狭い地域では,使者もまた熟知の者であったため,使者口上の覚書のような用件のみ,歌のみでも事足り,足らぬことは使者の補足で間に合った。距離・時間を要し面談の不自由な場合は,両者の確認に差出し(発信人),宛名(受取人)を記し,日時の経過(年月日付)も勘案されることになり,本文以外にこの3項が要求される。とくに謀書(ぼうしよ)(偽書),謀判(ぼうはん)のありうる鎌倉時代以降には,発信人の真なることの証明も必要とされ,その人独自の模倣しがたい自署(花押(かおう))が創出される。…
※「差出」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
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