国指定史跡ガイド 「桜井古墳」の解説 さくらいこふん【桜井古墳】 福島県南相馬市原町区上渋佐にある古墳時代前期の前方後方墳。新田川南岸の標高10mの河岸段丘縁辺部に立地する。後方部の南側の一部は削られているが、前方後方墳としては東北地方で3番目に大きく、主軸の長さは約75mある。築造時期は4世紀中ごろで、被葬者は新田川流域を支配していた有力な豪族だったと考えられている。近辺は大小37基の古墳が集中しており、一般に「桜井古墳群」と総称されている。1956年(昭和31)に国の史跡に指定され、1988年(昭和63)にも追加指定されている。現在は、桜井古墳公園として整備されている。JR常磐線原ノ町駅から車で約10分。 出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報