棒先(読み)ボウサキ

デジタル大辞泉 「棒先」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐さき【棒先】

棒の先端
駕籠かごを担ぐ棒の先端。ぼうばな。また、駕籠の前を担ぐ者。先棒
輿こしの―しっかとつかみ」〈浄・日本武尊

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「棒先」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐さき【棒先】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 棒の先端。棒のさき。
    1. [初出の実例]「つえつく老も若やぎにけり あら玉の春にほうさきかたぶけて」(出典:俳諧・毛吹草(1638)七)
  3. 駕籠(かご)などをかつぐ棒の先端。ぼうばな。また、それをかつぐ人。先棒。
    1. [初出の実例]「輿の棒先しっかと掴み」(出典:浄瑠璃・日本武尊吾妻鑑(1720)二)
  4. 賄賂(わいろ)をとること。また、その金。〔俚言集覧(1797頃)〕
  5. うわまえをはねること。また、その金。
    1. [初出の実例]「針ほどな仕事棒さき取にくる」(出典:雑俳・柳多留‐四八(1809))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android