普及版 字通 「楯(漢字)」の読み・字形・画数・意味
楯
人名用漢字 13画
[字訓] たて・てすり
[説文解字]
[字形] 形声
声符は盾(じゆん)。〔説文〕六上に「闌檻(らんかん)なり」(段注本)とあり、てすり、おばしまの意とするが、盾の形声字であろう。大きな盾(たて)を防御用にめぐらし連ねることを干櫓(かんろ)といい、そのめぐらした形が欄檻に似ているので、その義に用いたものと思われる。
[訓義]
1. たて。
2. てすり、おばしま。
3. と通じ、ひきぬく。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕楯 太天(たて)〔名義抄〕楯 タテ
[語系]
楯・盾・djiunは同声。は〔説文〕十二上に「するなり」とあって撫・捍衛の意がある。
[熟語]
楯瓦▶・楯檻▶・楯軒▶・楯梯▶・楯鼻▶・楯紛▶・楯矛▶・楯墨▶・楯欄▶・楯櫓▶
[下接語]
引楯・簷楯・軒楯・楯・丹楯・鉄楯・堂楯・板楯・矛楯・欄楯
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報