極信(読み)ゴクシン

デジタル大辞泉 「極信」の意味・読み・例文・類語

ごく‐しん【極信】

[名・形動ナリ]
きわめて信心深いこと。また、そのさま。
こと提婆品だいばぼんをば―に読まれけり」〈盛衰記四三
まじめでつつしみ深いこと。控えめで素直なこと。また、そのさま。
「歌は―に読まば、道は違ふまじきなり」〈正徹物語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「極信」の意味・読み・例文・類語

ごく‐しん【極信】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. きわめて忠実なこと。非常に誠実、実直なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「忠信は下戸にて、天性極信の者なり」(出典:平治物語(1220頃か)下)
  3. きわめて信仰心が深いこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「毎日に法華経を転読し、〈略〉極信(コクシン)に読ませられけり」(出典源平盛衰記(14C前)四三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android