極古渡(読み)ごくこわたり

精選版 日本国語大辞典 「極古渡」の意味・読み・例文・類語

ごく‐こわたり【極古渡】

  1. 〘 名詞 〙 茶道金襴陶器時代区分に用いる語。金襴では応永(一三九四‐一四二八)頃の中国からの渡来ものをいい、陶器では江戸初期までの古渡りのうち、ごく時代の古いものをいった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の極古渡の言及

【名物裂】より

…今日数多く残っている名物裂帖は,そうした裂の勉強帖としての役割も果たしていたと思われる。時代区分としては,〈極古渡(ごくこわたり)〉(14世紀ころ),〈古渡(こわたり)〉(15世紀),〈中渡(なかわたり)〉(16世紀前半),〈後渡(のちわたり)〉(16~17世紀),〈新渡(しんと)〉(17世紀)という設定がなされるが,現実には小裂の時代の判別はきわめて難しく,また〈極古渡〉に属するものは非常にまれである。したがって明代中期(15~16世紀)くらいのものまでを一般に〈古渡〉と称している。…

※「極古渡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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