極相林(読み)キョクソウリン

デジタル大辞泉 「極相林」の意味・読み・例文・類語

きょくそう‐りん〔キヨクサウ‐〕【極相林】

植物群落遷移を経て極相に達した林。群落全体で植物種類構造が安定し、大きく変化しなくなった森林

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の極相林の言及

【極相】より

… 極相の特徴は植物群落の安定性にあるが,その安定性は静止的で不変なものではなく,動的平衡とか定常状態を意味し,再生をくり返しながらの自己永続性といえる。老齢や食害・風害などにより極相林の林冠を形成する高木が枯れて連続した林冠に欠所ができると,次世代の林冠木が新たに生長して欠所を埋めるという部分的な再生をくり返しながら極相林が維持されていることはよく知られている。極相林が,ある一定の場所では周期的に再生をくり返し,ある時点の空間的広がりにおいては再生段階の異なる相が不規則なモザイクをなしているという考えが出され,輪回説とかモザイク再生説とかよばれている。…

※「極相林」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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