楽尽きて悲しみ来たる(読み)たのしみつきてかなしみきたる

精選版 日本国語大辞典 「楽尽きて悲しみ来たる」の意味・読み・例文・類語

たのしみ【楽】 尽(つ)きて=悲(かな)しみ[=憂(うれ)え]=来(き)たる[=生(しょう)ず]

  1. 楽しみも極度に達すると、かえって悲しみの気持が強くなる。楽しみも極度になるとその次に悲しみがやってくる。楽しみは永久には続かない。楽しみ極まりて哀情多し。楽しみのあとへは苦しみ来たる。
    1. [初出の実例]「楽しみ尽きて哀しみ来る、天人も猶五衰の日に逢へり〈大江朝綱〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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