デジタル大辞泉 「様異」の意味・読み・例文・類語 さま‐こと【様異】 [形動ナリ]1 普通とは異なっているさま。異様。「おどろおどろしう―なる夢」〈源・若紫〉2 格別にすぐれているさま。「―に、いみじうねびまさり給ひにけるかな」〈源・賢木〉3 出家の姿であるさま。「―になりて、深き山に入りなむ」〈宇津保・国譲上〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「様異」の意味・読み・例文・類語 さま【様】 異(こと) ① 普通でなく異様なさま。普通と異なっているさま。[初出の実例]「楝(あふち)の花いとをかし。かれがれにさまことに咲きて、かならず五月五日にあふもをかし」(出典:枕草子(10C終)三七)② 格別にすぐれたさま。[初出の実例]「さまことに、いみじうねびまさり給ひにけるかなと類なくおぼえ給ふに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)③ 俗の姿を変えたさま。出家することなどにいう。[初出の実例]「さまことになりて、深き山に入なんと思う給ふるを」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例