槻本郷(読み)つきのもとごう

日本歴史地名大系 「槻本郷」の解説

槻本郷
つきのもとごう

和名抄」東急本は「都木乃毛止」と訓じている。槻本を氏名のなかに含む氏族は、古代史料に三種みえる。(一)「日本書紀」神功皇后四七年四月条にみえる千熊長彦を始祖とする額田部槻本首。(二)「新撰姓氏録」(左京皇別)に、応神天皇の後裔でもと近江国坂田さかた本拠とした槻本公。(三)「日本書紀」朱鳥元年(六八六)六月条に、連の姓と封二〇戸を賜与された槻本村主勝麻呂と、おそらくはその子孫でいつの頃からか右京を本貫とした、「続日本後紀」承和四年(八三七)三月五日条にみえる槻本連良棟と同豊額らで、同日条によれば後漢献帝の子孫と称し安宿禰を賜姓されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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