精選版 日本国語大辞典 「標本虫」の意味・読み・例文・類語
ひょうほん‐むし ヘウホン‥【標本虫】
〘名〙
① ヒョウホンムシ科に属する甲虫の総称。体長二~四ミリメートルで、ふつう黄褐色から黒色で、毛があり、足が長くて上ばねがふくらんでいるので一見クモを思わせる。乾燥した動植物質を食べ、各種の標本に加害するとされてこの名があるが、その実例は少なく、むしろ貯蔵穀類の害虫として知られるものが多い。世界各地に分布し、日本からは七種が知られる。〔日本昆虫学(1898)〕
② カツオブシムシ科の甲虫の俗称。
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