標準電波報時(読み)ひょうじゅんでんぱほうじ(英語表記)standard frequency time signals

改訂新版 世界大百科事典 「標準電波報時」の意味・わかりやすい解説

標準電波報時 (ひょうじゅんでんぱほうじ)
standard frequency time signals

周波数および時刻の標準を与えるための電波報時。2.5,5,10,15MHzなどいわゆる5MHz系列の標準周波数電波を連続発射し,これに毎秒信号を載せた形式のものが主流であるが,一部には5MHz系列以外の周波数を使っているものや連続でなく定時発射のものなどもある。5MHz系列の標準電波報時の秒信号は,国際無線通信諮問委員会(CCIR)の勧告により5ミリ秒間の音声周波数(1000,1200,1600Hzなど)の変調によって表示されている。報ぜられる時刻はすべて協定世界時に基づいた各国標準時である。現在5MHz系列の標準電波報時の代表例は,BPM(中国),FFH(フランス),JJY(日本),WWVおよびWWVH(アメリカ),ZUO南アフリカ)などがある。このうちBPM,WWVHは日本へもかなりの強度で到来し,時間帯によってはJJYの受信に際しはげしい干渉を引き起こしている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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