飯島(読み)イイジマ

デジタル大辞泉 「飯島」の意味・読み・例文・類語

いいじま〔いひじま〕【飯島】

姓氏の一。
[補説]「飯島」姓の人物
飯島魁いいじまいさお
飯島耕一いいじまこういち

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精選版 日本国語大辞典 「飯島」の意味・読み・例文・類語

いいじまいひじま【飯島】

  1. 姓氏の一つ

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日本歴史地名大系 「飯島」の解説

飯島
いいじま

前浜まえはまの東南隅一帯をいい、東に丘陵を負い、西は海に面する。小坪こつぼ(現逗子市)との境界にあたり、材木座ざいもくざ村分と小坪村分からなる。鎌倉時代中期から室町時代に至るまで、鎌倉の港湾・商業地域として繁栄した。

吾妻鏡」寿永元年(一一八二)一一月一〇日条に、源頼朝が寵愛していた亀前という女性が、伏見冠者広綱の「飯嶋」の家に住んでいたとみえ、承元三年(一二〇九)五月二八日条には、小坪浦から鎌倉に帰ってくる途中の梶原家茂と和賀江わかえの辺りで出会った土屋宗遠が、かねてよりの恨みを晴らそうと家茂を殺害したので、「西浜号之飯島辺騒動」と記しているから、飯島・西浜にしはま・和賀江はいずれも同一の場所らしい。なお材木座の古い民謡に「にしはまのたいしおみどは、いずくのばんしよがたてたやら」とうたい出す「にしはま」という唄があり、この西浜をさすらしいが、太子御堂の所在地は不明。

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改訂新版 世界大百科事典 「飯島」の意味・わかりやすい解説

飯島[町] (いいじま)

長野県南部,上伊那郡の町。人口9902(2010)。伊那盆地中央部,天竜川上流西岸に位置し,北は駒ヶ根市に接する。江戸時代は幕府の直轄地で,1677年(延宝5)から1867年(慶応3)までの190年間にわたって飯島陣屋が置かれ,廃藩置県後伊那県庁も置かれた。伊那県庁跡は県史跡。伊那往還宿場町でもあり,1634年(寛永11)の家数は40軒で間口の広い町家が多かった。木曾山脈東部にあって町域の多くは山林・原野で占められるが,西部山地から東流して天竜川に注ぐ中田切川,与田切川沿いは緩傾斜段丘面が広がり,米作をはじめ果樹,園芸,畜産などが行われ,〈伊那梨〉の名で知られる二十世紀梨の特産地である。町の中心部をJR飯田線,国道153号線が通じ,また中央自動車道の開通もあって,近年電気機械器具などの工場が進出し,工業が盛んになっている。西端にそびえる南駒ヶ岳(2841m)をはじめ,与田切渓谷,シオジ平自然園があり,中央アルプス県立公園に属している。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「飯島」の意味・わかりやすい解説

飯島(町)
いいじま

長野県南部、上伊那郡(かみいなぐん)にある町。伊那盆地の中央部に位置する。1954年(昭和29)町制施行。1956年七久保(ななくぼ)村と合併。天竜川右岸段丘上にあり、JR飯田(いいだ)線が通る。町の中心部は、近世に三州街道が通り、その宿駅として発展し、現在は国道153号が通じている。段丘上の平坦(へいたん)面は稲作とナシやクリが栽培されている。1677年(延宝5)江戸幕府の直轄地を支配する陣屋が置かれ、明治初年まで伊那盆地の天領36か村を支配した。1868年(明治1)伊那県庁が置かれ県下全域の天領を支配し、1870年北部の天領が中野県の管轄となり、翌1871年伊那県は筑摩県(ちくまけん)に併合された。西方の越百(こすも)山山麓(ろく)の千人塚は、織田、武田の1000人に及ぶ戦死者を埋めたといわれ、いまは南アルプスを全望できるキャンプ場としてにぎわっている。面積86.96平方キロメートル、人口9004(2020)。

[小林寛義]


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百科事典マイペディア 「飯島」の意味・わかりやすい解説

飯島[町]【いいじま】

長野県南部,上伊那郡の町。飯田線が通じる中心の飯島は伊那盆地にあり,江戸時代は天領で陣屋が置かれ,三州街道の宿駅でもあった。米,ナシ,リンゴ,キノコ類,花卉(かき)を産する。特産物に二十世紀ナシ。西部は木曾山脈で南駒ヶ岳,空木岳(うつぎだけ)がそびえる。86.96km2。9902人(2010)。

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