樟本神社(読み)くすもとじんじや

日本歴史地名大系 「樟本神社」の解説

樟本神社
くすもとじんじや

[現在地名]今治市八町

八町はつちよう北方天皇てんのうの水田中にあり、楠本神社とも書く。祭神素戔嗚尊。旧村社。

「延喜式」神名帳にある越智郡七社のうちの一社「樟本神社」で、同書九条家本に「マキモト」と訓じる。「三代実録」の貞観一七年(八七五)四月五日条によれば「楠本神」に従五位上の神階が授けられている。長保二年(一〇〇〇)には、大江以言らが楠本道場で勧学会を行っている(本朝文粋)

建長七年(一二五五)の伊予国神社仏閣等免田注進状案(国分寺文書)でも免田として「(楠)本」、寺田として「楠本寺二反」、金剛般若田として「楠本社三丁二反」が許されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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