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免田 めんだ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

免田
めんだ

熊本県南東部,人吉盆地の東部にある地域。旧町名。 1937年町制。 2003年村,岡原村,須恵村深田村と合併し,あさぎり町となった。中球磨の中心地で,主産業は農業。米,タバコ,メロン,肉牛を産し,球磨焼酎も造られる。製材工場も多い。古墳群があり,弥生時代後期の重弧紋土器の出土地。国道 219号線が通じる。

免田
めんでん

荘園制において,領内社寺,荘官,手工業者などに支給された年貢公事免除の田地。公事だけ免除された田を雑役免田一色田と呼んだ。

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デジタル大辞泉の解説

めん‐でん【免田】

荘園制で、荘園領主に対して年貢・公事などを免除された田地。寺社・荘官などに領内経営の報酬として与えられた。

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百科事典マイペディアの解説

免田【めんでん】

古代から中世の公領・荘園で,国衙もしくは領主に納めるべき官物(かんもつ)すなわち年貢と,公事(くじ)すなわち雑役(ぞうやく)の全部または一部を免除された田地。10世紀以降租を出さない不輸(ふゆ)の田は官物を免除された田と考えられるようになり,免田の概念が形づくられた。
→関連項目浮免

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世界大百科事典 第2版の解説

めんでん【免田】

古代~中世の国衙領,荘園において,国衙や荘園領主に対する官物(かんもつ)(年貢),公事(くじ)(雑役(ぞうやく))が免除された田地。令制でも租を出さない不輸租(ふゆそ)田や輸地子(ゆじし)田があったが,これらは本来種々の行政上の用途に充てるために設定された田であり,令制の不輸は免除と異なる意味をもっていた。ところが10世紀以降になると,田地の不輸は官物の免除とみなされるようになり,免田の概念が成立してくる。

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大辞林 第三版の解説

めんでん【免田】

荘園領主に対する年貢・公事を免除された田地。多くの場合、預所・公文・下司などの荘官や荘内の神社の給分にあてられた。

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世界大百科事典内の免田の言及

【浮免】より

…10世紀以降,国衙領や荘園における免田の一形態。官物(かんもつ)(年貢)や雑役(ぞうえき)が免除される下地が固定せず浮動するもの。…

【公事】より

…こうしてさまざまな公事が荘園,所領や国衙領の田畠・在家に課されるようになり,それらはあわせて〈雑公事〉とか〈万雑公事(まんぞうくじ)〉とかいわれた。雑公事が免除される田畠・在家もあったが,これらは免田,免畠,免在家と呼ばれ,特定の公事を務める人に対して報酬として免除されたものであって,その人はそれらの田畠・在家から雑公事分の得分を得ていた。(3)中世末~近世の訴訟の別称 室町時代になると課役としての公事は,公事役とか公事物とか呼ばれ,その内容,種類も増えたが,それと並行しながら訴訟を公事と表現する用法が広まった。…

※「免田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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