大社(読み)たいしゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大社
たいしゃ

島根県北東部,出雲市北西部の旧町域。島根半島西端に位置し,日本海に臨む。1925年町制。1951年荒木村,日御碕村,鵜鷺村,遥堪村の 4村と合体。2005年出雲市,平田市,佐田町,多伎町,湖陵町の 2市 3町と合体して出雲市となった。古くは杵築(きづき)と呼ばれ松江藩の米の積出港,出雲大社門前町として発展。1912年の一畑電鉄大社線開通後,駅通りに鳥居前までの町並みができた。神戸川河口周辺の砂丘地では明治初期までは綿花,近年はブドウ,メロン栽培が行なわれる。国譲の神話で知られる稲佐浜や,北部に日御碕,大社の西に出雲の阿国の墓がある。出雲大社本殿と社宝の秋野鹿蒔絵平箱,日御碕神社の社宝白絲威鎧はそれぞれ国宝。経島ウミネコ繁殖地,日御碕の大ソテツは国指定天然記念物。日御碕付近の海中は島根半島海域公園地区に,海岸一帯は大山隠岐国立公園に属する。

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デジタル大辞泉の解説

おお‐やしろ〔おほ‐〕【大社】

出雲大社(いずもたいしゃ)のこと。
「(丹波ノ出雲ハ)―をうつして、めでたく造れり」〈徒然・二三六〉
謡曲。脇能物観世金剛喜多流。観世弥次郎作。神無月朝臣(あそん)が出雲の杵築(きづき)大社にもうでると大神などが現れる。

たい‐しゃ【大社】


きわめて大きな神社や、由緒ある名高い神社。
古く、神社を格式によって大・中・小に分けたうちの第一位の神社。
明治4年(1871)から実施された神社制度の社格で、官幣大社国幣大社のこと。社号としては出雲大社のみに許された。
出雲大社」の略。

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大辞林 第三版の解説

おおやしろ【大社】

出雲いずも大社のこと。

たいしゃ【大社】

名高い神社。
古来、神社を大・小、または大・中・小に分けたうちの最高位。伊勢大神宮・八幡宮など。
旧社格の一。官国幣社を大・中・小に分けたうちの最高位。官幣大社・国幣大社をいう。
「出雲大社」の略。

たいしゃ【大社】

島根県北部、出雲市の地名。島根半島西端にある出雲大社の門前町。稲佐浜や日御碕ひのみさきがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大社
たいしゃ

島根県北部、簸川(ひかわ)郡にあった旧町名(大社町(まち))。現在は出雲(いずも)市の北西部を占める地域。島根半島西端に位置する。旧大社町は、1925年(大正14)杵築(きづき)町と杵築村が合併して成立。新町名は出雲大社の鳥居前町であることによる。1951年(昭和26)荒木、日御碕(ひのみさき)、鵜鷺(うさぎ)、遙堪(ようかん)の4村と合併。2005年(平成17)出雲市に合併。一畑(いちばた)電車、国道431号が通じる。南西部の砂丘地は古くは綿作で知られ、現在は種なしブドウの産地となっている。大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀(まつ)る出雲大社のほか、式内社日御碕神社、日御碕灯台、経(ふみ)島のウミネコ繁殖地(国の天然記念物)などがあり、2007年には、228万人が出雲大社を訪れている。海岸一帯は大山隠岐(だいせんおき)国立公園域。[小松 聰]
『『大社の史話』(1978・大社史話会) ▽『大社町史』全6冊(1991~2002・大社町)』

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世界大百科事典内の大社の言及

【社号】より

…祭神名,鎮座地名,祭場・祭祀の由来等によって名付けられる場合が多い。おのおのの神社は,その由緒によってそれぞれの固有呼称を有するが,長い神社制度史の中で神宮号,宮(ぐう)号,大社号,神社号など幾つかの称号が生じた。大神宮,神宮といえばすなわち伊勢神宮のことであるが,このほか皇室にゆかりの深い社などが神宮号を有する。…

※「大社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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