横山石(読み)よこやまいし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「横山石」の意味・わかりやすい解説

横山石
よこやまいし

福岡県北九州市小倉北区小熊野(こぐまの)から南区徳力(とくりき)にわたる地域で採石される安山岩石材名。中生代白亜紀後期のもので、もっぱら砕石として利用された。産地により小熊野石、徳力石などの名でもよばれ、この一帯はかつては県下最大の砕石産地であった。八幡(やはた)西区折尾(おりお)、遠賀(おんが)郡岡垣(おかがき)町海老津(えびつ)、直方(のおがた)市周辺で採石された折尾石、海老津石、山部石なども同系統の岩石で、いずれも砕石あるいは土木用石材として利用されている。

[斎藤靖二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例