横江野開
よこえのびらき
[現在地名]立山町横江野開
常願寺川扇状地基部の段丘上に位置。横江村の分村。明治初期まで原野として残り、中野林と通称され、水利の便も悪く開拓の遅れた地域であった。嘉永年間(一八四八―五四)から開拓が始まった。当初の主付(責任者)は新田裁許列の熊林村(現滑川市)孫市(椎名道三の長男)で、用水の開削を行った。必要な資金は郡内の資産家から借用したが、滑川の小泉屋太三郎・宮路岩峅村茂左衛門などの名が知られる(杉木家文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 