水利(読み)スイリ

デジタル大辞泉の解説

水上運送の便利。「水利のよい地」
田畑の灌漑(かんがい)や飲用・消火などに水を利用すること。「水利事業」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 船舶の往来につごうがよいこと。水上運送に便利なこと。
※江戸繁昌記(1832‐36)四「西関以西、水利便を欠く。千運万漕、唯だ馬に是も任す」
② 田畑の灌漑(かんがい)、飲用、消火などに水を利用すること。水の便。水便。
※新聞雑誌‐一五号・明治四年(1871)一〇月「この器械を用て河水を引くときは〈略〉十分の水利を得べし」 〔史記‐河渠書〕

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世界大百科事典内の水利の言及

【灌漑】より

…用水量は時期的に変動するもので,とくに代搔き期には一時的に100~200mmくらいの深さの水をためるので,地区内で代搔き時期が重なると多量の用水量となり,年間で最大の用水量時期となることが多い。最大用水量によって送配水施設が設計され,また河川水利権としての申請が必要なことから,一般に代搔き用水量は重要な意味をもつ。用水量は対象地区の調査などから決定されるが,圃場整備や乾田化の進展,栽培法の変化によって変わる性格のものである。…

【治水】より

…なお治水と密接な関連をもつ〈灌漑〉の項をもあわせて参照されたい。
【中国】

[治水と水利]
 水利工事の歴史は,有名なの治水の伝説さえあるほどに,その広大で複雑な地形のもたらす過酷な自然条件を反映して,きわめて悠久な伝統を有する。のちには〈水を制する者は天下を制する〉の言も生まれたように,氾濫する大河への対策,黄土地帯における灌漑と土地改良,南北を結ぶ人工的水路の開削は,国家経済の繁栄にとっても不可避の問題であった。…

【土木技術】より

…なかでも隋の大運河の開削は歴史に名高く,6世紀末から7世紀初にかけて,白河,黄河,淮水,長江,銭塘口の五大水脈を貫き,南東へは通済渠,山陽瀆(とく),江南河を開いて杭州に達し,北東へは永済渠を開いて北京付近まで達する,南北間の交通運輸の大動脈となり,万里の長城と並んで中国史上の二大土木工事に数えられる。水利工事は,禹王治水の伝説もあるように,中国では古くから治政者の重要な課題の一つであった。交通路としての運河開削を含めて,はんらんする大河の防御対策,黄土地帯の灌漑と土地改良など,本格的な水利工事は戦国時代に始まった。…

※「水利」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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