横隔膜神経麻痺(読み)おうかくまくしんけいまひ(その他表記)Phrenic nerve palsy

六訂版 家庭医学大全科 「横隔膜神経麻痺」の解説

横隔膜神経麻痺
おうかくまくしんけいまひ
Phrenic nerve palsy
(子どもの病気)

どんな病気か

 分娩時に横隔膜神経が損傷を受け、横隔膜の運動が損なわれるために呼吸障害を起こす病気です。

原因は何か

 横隔膜神経は頸部脊髄から分岐していますが、分娩の際に頸部が過剰に引き伸ばされることによって横隔膜神経の損傷が起こります。

症状の現れ方

 出生直後から、チアノーゼ、多呼吸、陥没呼吸、不規則な呼吸などがみられます。

検査と診断

 胸部X線検査では、損傷を受けた側の横隔膜の挙上がみられます。その他、X線透視検査も行われます。

治療の方法

 呼吸障害に対しては必要に応じて酸素投与、人工呼吸器などの対症療法を行います。通常は自然に回復しますが、1~3カ月ほどかかることが多いようです。回復がなければ、横隔膜を縫い縮める手術(横隔膜縫縮術(ほうしゅくじゅつ))が必要になることがあります。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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