横須賀美術館(読み)よこすかびじゅつかん(英語表記)Yokosuka Museum of art

知恵蔵 「横須賀美術館」の解説

横須賀美術館

神奈川県横須賀市の観音崎公園内に所在する美術館。横須賀市の市制100周年を記念して建設、2007年4月28日に開館した。本館の隣には、挿絵画家谷内六郎の作品を展示する別館も建つ。地元在住だった洋画家・朝井閑右衛門の作品約1000点を始め、日本近現代美術を中心とする多くのコレクションを所蔵しているが、市の中心地から離れた海岸線に立地しているため、公園や海岸を訪れた行楽客を主な客層に想定した運営が行われている。三方を山に囲まれた谷戸状の地形と一体化した美術館は建物の後部地中に埋もれているほか、塩害対策としてガラスの外皮と鉄の内皮の二重シェルター構造が採用されている。また丸い窓を設けて自然光が採り入れられるなど、多くのユニークな特徴を有している。設計者には、01年に全国の自治体では初めてのQBS(資質評価)方式によって山本理顕が指名された。学校や消防署建築などの作品で知られるが、今まで美術館を設計した経験のなかった山本は、「せんだいメディアテーク」などに携わった小野田泰明の協力を得て美術館の設計を完成させた。

(暮沢剛巳 建築評論家 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

日本の美術館・博物館INDEX 「横須賀美術館」の解説

よこすかびじゅつかん 【横須賀美術館】

神奈川県横須賀市にある美術館。平成19年(2007)創立。国内の近現代の美術作品を収蔵・展示する。別館「谷内六郎館」を併設
URLhttp://www.yokosuka-moa.jp/
住所:〒239-0813 神奈川県横須賀市鴨居4-1
電話:046-845-1211

出典 講談社日本の美術館・博物館INDEXについて 情報

事典 日本の地域遺産 「横須賀美術館」の解説

横須賀美術館

(神奈川県横須賀市鴨居4-1)
恋人の聖地プロジェクト指定の地域遺産。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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