六訂版 家庭医学大全科 「機械的色素沈着」の解説
機械的色素沈着(ナイロンタオルなどの摩擦による)
きかいてきしきそちんちゃく(ナイロンタオルなどのまさつによる)
Friction pigmentation (due to RBbing with nylon sponges)
(皮膚の病気)
どんな病気か
ナイロンタオルやボディブラシなどを使って、強い力で毎日皮膚を摩擦したために生じた色素沈着をいいます。摩擦メラノーシスともいいます。
原因は何か
慢性の機械的刺激が皮膚に加わったために起こります。
症状の現れ方
検査と診断
ナイロンタオルやボディブラシで皮膚を摩擦していたという事実と、皮膚の色素沈着から診断は容易です。病理組織学的検査では、メラニン色素を
治療の方法
ナイロンタオルやボディブラシで皮膚を摩擦することを中止します。皮膚の色素沈着は、次第に軽快する可能性があります。色素沈着が完全に消失するには、長時間かかります。
病気に気づいたらどうする
強い力で毎日皮膚を摩擦することを、すぐに中止します。皮膚科専門医を受診して指導を受けるのがよいでしょう。
米田 耕造
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報